外壁補修工法−注入工法(モルタル仕上げ及びタイル仕上げ外壁の浮き部補修)  
 
 
 
特徴
外壁がモルタル仕上げの場合、仕上げモルタルと内部の鉄筋コンクリート構造体との間で浮きが発生することがあります。また、鉄筋コンクリート構造体の仕上げ精度によってモルタルの仕上げ厚が変わってくるため、この時の塗り重ねによって塗り層間にも浮きの発生が見受けられることがあります。これらの現象に対しては、浮きの空洞部分にエポキシ樹脂接着剤を注入し、仕上げと構造体を一体化させます。
材料と工法@アンカーピンニング注入併用工法
アンカーピンによって浮き部分を鉄筋コンクリート構造体に固定し、そこにエポキシ樹脂またはポリマーセメントスラリーを注入・充填します。1箇所あたりの浮き面積が比較的大きい(0.25平方メートル以上)場合に適しており、耐久性の高さが特徴です。
施工例
材料と工法Aアンカーピンニング単独工法
浮き部分を鉄筋コンクリート構造体にアンカーピンで固定します。一時的な耐久性を確保するためのものであり、浮き面積が比較的小さい(0.25平方メートル以上)場合に適用します。
施工例
 
 
 
 
  外壁補修工法−ひび割れ補修工法(コンクリート打ち放し外壁)  
 
 
 
特徴
コンクリート打ち放し仕上げの外壁表面に発生する劣化の中でも、特にひび割れは雨水の侵入によって中性化の促進や鉄筋等金属の腐食を進行させるなど、早めの処置が必要です。ひび割れの規模や程度によって適した工法を選択します。
材料と工法@シール工法
幅0.2ミリ未満の微細なひび割れに対して、ポリマーセメントフィラーや可とう性エポキシ樹脂を塗布します。
施工例
材料と工法A樹脂注入工法
幅が0.2ミリ以上1ミリ未満のひび割れに対して、自動式低圧注入器やグリスポンプ(=手動)を使ってエポキシ樹脂を注入します。ひび割れが1ミリ以上の場合には、注入用パイプや台座をセットして、グリスポンプにて注入します。
施工例
材料と工法BUカットシール材充填工法の施工概要
幅が0.2ミリ以上のひび割れに対して、その部分をU字形にカットし、可とう性エポキシ樹脂や建築用シーリング材を充てんする工法です。
施工例
 
 
 
 
  外壁補修工法−充てん工法  
 
 
 
特徴
モルタル仕上げの外壁は、風化や雨水の侵入などによって弱った部分が剥離したり、浮きの劣化促進によってモルタル層が剥離するほか、鉄筋や手スリなど埋設金物の腐食による押し出しなどモルタル層の欠損とコンクリート構造体の欠損をともなう場合があります。こうして生じた欠損部の補修には以下の工法を用います。
材料と工法
モルタル塗り外壁やコンクリート構造体をともなう欠損部に対して、軽量エポキシ樹脂モルタルやポリマーセメントモルタルを充てんする工法です。鉄筋等の腐食により欠損している場合には、腐食部分のさびを除去してから充てんします。
 

施工例
 
 
 
 
  外壁補修工法−ピンネット工法  
 
 
 
特徴
一般的なピンニング工法に比べピンの本数が少なくてすみ、浮き部への注入をしないので経済的です。
また、特殊モルタルとガラス繊維ネットを使うことで、モルタル層が補強され、耐久性が高まります。


施工例。ピンの打ち込み(上)とネットの埋め込み
材料と工法 モルタル仕上げ外壁の、浮き部分を含めた全壁面に対して、1平方メートル当たり4箇所、各20センチ平方メートル程度に下地を露出させ、T字形のピンを打ち込み、エポキシ樹脂で固定します。次に、その上に特殊モルタルを塗りつけ、あわせてガラス繊維ネットを埋め込みます。
適した施工方法 RC塗りモルタル外壁やタイル仕上げ外壁の補修に適しています。
 
 
 
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